長崎市にある心霊スポット【鍋冠山異聞】

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①「長崎市内の鍋冠山、ここは有名な心霊スポットで、暴行されて殺された若い女性の霊が目撃されている。展望台付近の公衆トイレや遊歩道付近(お地蔵さんが数体ならんでいる)で、悲しそうな表情で彷徨い歩いているという。夜間遊歩道を歩いてたら、何もない場所から話し声が聞こえてくる。展望台や駐車場付近では黒い影がまとわりついて来る。」

②「とある夜の居間で、長女(9歳上)と次女(7歳上)、弟(私)の3人が、地元の長崎市内の有名な心霊スポット、鍋冠山について、インターネットを検索しながら喋っていたところ、高齢の母が入ってきた。そして唐突に言い出した。『その被害者の女の子を知っている……。私達は面食らって聞いた。どういうこと?」

③「母がまだ若い16歳ぐらいの頃、昭和30年ぐらい、当時母はK町の食堂で働いていた。一方被害者の女の子は少し離れた別の場所の食堂で働いていた。別の中学校だったが行き帰りによく一緒になり、よく喋っていたという。小柄で愛嬌がよく目がクリクリして可愛い子だった、性格も良かった。両親は亡く、お爺さんと2〜3人暮らし、1人娘で、弟またはもう1人伯父さんか?と一緒に暮らしていたという。しかしある時から町でも鼻摘みもののヤサグレた五郎八の若い男に付き纏われるようになったらしい。そいつの一家は男ばかり4人家族で、父親含めて皆が不良で悪かったらしい。そして、しばらく後にその母の友達の女の子は鍋冠山で暴行されて殺された。以降浮かばれないその子の幽霊が頻繁に目撃される心霊スポットになっていった。」

④「時は過ぎ、それから30年ぐらいが過ぎた頃のこと、母は原爆の被爆者が集まる専用の保養施設に通っていた。ある時、夫婦がやってきた。脚の悪く車椅子に乗った妻を連れて来ていた。母はその顔と名前に見覚えがあった。なんと鍋冠山で母の友達の女の子を暴行して殺した犯人の男だったのだ。その後何食わぬ顔で嫁を貰い、幸せな暮らしを営んでいる様子だった。被害者の霊は未だ浮かばれないまま彷徨って幽霊になっているというのに、そいつはのうのうと暮らしている。理不尽であり、不条理、浮かばれない……。不思議なことがある。母は犯人の名前と顔をしっかり覚えているというのに、仲良かった被害者の女の子の名前を全然思い出せないのだ。顔もボンヤリとしか思い出せないという。なぜなのか不思議なことである」

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