捨てたはずの”ペン立て”が戻ってきた話

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①2010年に厄年を迎えた私は、長崎の諏訪神社で祝詞と巫女舞で厄祓いの神事をしてもらい。厄祓いのお札をいただき、まもなく当時住んでいた香川県に戻った。神棚を持ってなかったから百均で買った「ペン立て」の中にお札を入れ、借りていたマンションの室内高所にある「長押し」の位置にそれを置き、毎日のようにお参りをしていた。

②やがて前厄•本厄•後厄が終わり、ちょうどその時期に香川県での私の仕事や用事も終わり、4年ぐらいに渡った香川県を離れる日がやってきた。2013年の春のこと、全ての引越しの整理と準備が終わり、出発前の最後の夜、お札は大事にキャリーケースに入れた。「ペン立て」は必要なかろうと思って、ゴミに出すことにしてマンション敷地内にある集積所の中に置いた。そして短めの浅い眠りに着いた。

③翌朝早くに起き、数時間後に不動産屋が来て後始末の見積もり作業をして帰った。そうしてるうちに列車の出発時間が迫ってきた。私は感慨に浸りながらも、慌てるようにしてマンションを出た。駅は歩いて5分ぐらいの場所にあった。マンションの敷地を出てすぐの道路を挟み一軒家があるのだが、なぜかそこの玄関先に例の「ペン立て」がポツンと置かれてあるのを見つけた‼︎

④最初見た時に私は意味が分からずパニックみたいになった。ゴミ集積所内のゴミ袋の中にある「ペン立て」それだけ一つがそこに落ちている合理的な説明が全くつかないのだ。私は慌てて「ペン立て」を拾ってリュックサックに入れた。そしてすぐに頭に浮かんだのは、3〜4年ぐらい神棚みたいな役割をしていた「ペン立て」、ただの百均の「ペン立て」だが、もうその段階ではただの「ペン立て」ではなくなり、神棚の様相を帯びていたのではないか?捨てるんじゃない、お札と共に長崎に持って帰れと、神様が命じたのではないか⁈ 私は帰りの列車の中でそんな風に考えて、神様っているのかもしれないと思ったのだった。

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