眼前に現れ続けたUFOとの日々

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2009年、当時高校3年生だった私はいつも決まって7時30分に自宅を出発し、高校へは8時10分に到着していました。自宅から自転車でJR五井駅へ向かい、そこからバスに乗って合計40分間の道のりです。ですが6月のある日、私は7時40分というあまりに早い時間に到着してしまったのです。たまたま早めに家を出て、たまたま早い時間のバスに乗ることができた・・・という記憶があるのですが、これから起こる出来事を考えると、今思えば不思議なことです。校舎内は人がまだ疎らで、教室へも一番のりと思っていたのですが、ベランダに人影があることに気がつきました。そこにいたのは仲の良い友人だったのですが、空を指さしながら何やら必死に私を呼んでいます。
「ちょっと来てみろよ。あれ、UFOじゃないか?」
友人が指し示す先、浮遊する不思議な何か・・・黒い球体状のものが上空に浮かんでいました。釘付けになったことは言うまでもありませんが、その球体が流れる雲にほんの数秒隠れた刹那、忽然と消失してしまったのです。

しかし、話はこれだけで終わりませんでした。

翌朝、いつものようにJR五井駅にやってきた私は、そこで驚くべき光景を目の当たりにしたのです。東口ロータリーにあの球体が滞空していたのです。東口の渡り廊下は両サイドが壁ではなく柵になっていて風通しが良いのですが、柵に張り付くように浮かんでいて、雑踏を観察するようにゆっくり左右に動いていました。柵から身を乗り出して手を伸ばせば触れてしまいそうな距離です。大きさは直径5mほどありましたが、奇妙なことに、人々は全く気にする様子もなく、ただ忙しそうに行き交うだけでした。夕方、帰ってきた時もまだ球体はそこに浮かんでいました。これがほぼ毎日続いたのです。何度か写真を撮ろうかと思いましたが、禁忌に触れてしまうような、それかそっとしてあげた方がいいような、何とも決断がつかず、躊躇し続けてしまいました。あの時、ベランダで一緒にUFOを見上げた友人にも話してみたのですが、友人は通学でもプライベートでもJR五井駅は利用しないということで、あれ以降UFOらしきものは見ていないとのことでした。夏休みに入った後も、たまに駅を利用するとやはり、球体は変わらずそこに浮かんでいました。ですが、夏休みが明けてしばらく経った9月中頃から急に現れなくなってしまったのです。

それから時は流れ、心の靄が晴れないまま私は高校を卒業し、大学へ進学しました。その初めての夏休み、久しぶりに高校時代の仲間達で集まって映画を観に行こうという話になりました。JR千葉駅で集合したものの、気づけば上映までギリギリの時間に。そんな状況をどこか楽しみながら、急ぎ足で映画館を目指した私達ですが、この後、思いもよらない事が起きました。映画館の前まで来た時、突然勝手に頭が動き、私は真上を見上げたのです。見上げた先、雲と同じ高さにあの球体が制止していました。しかし、状況が状況だったため、観察する余裕もなく、私は映画館の中に入らざるをえませんでした。全てが終わった時にはもう球体の姿は消えてしまっていました。

それ以降、私はそれを一度も目撃していません。何もない空を見上げては、どこか寂しさを感じることもあります。ですが、昨年9月、思いもよらない発見をしました。整理していた戸棚の奥から出てきた一冊のアルバム。小学5年生の夏休みに撮影した思い出の写真が収められたアルバムだったのですが、その内の一枚、写真の右上やや中央寄りにそれは写っていたのです。撮影場所はJR五井駅ではなく、小湊鐵道に乗って一駅の上総村上駅。形は球体状ではなく米粒状なのでカメラのレンズに付着したゴミの可能性も捨てきれませんが、他の写真には何も不可思議なものは写っていません。この時からすでに私の目の前にUFOは現れていて、今でも見守っていてくれている。今はそう思うことにしています。

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